赤穂緞通

犬利剣文・縁変わり矢羽根文

 

利剣文様は赤穂緞通を代表する文様の一つです。
明治時代から昭和初期にかけて最も盛んに作られた
人気のある古典文様です。

当時の織子さんの間では「忠臣蔵」とも呼ばれ、
赤穂浪士の討ち入りがあった年末の12月に近づくと
注文の数も増えたようです。

中でも「犬利剣」文様は昭和初期にのみ生産された
大変珍しい絵柄の赤穂緞通になります。

利剣文様の特徴でもある中央の剣と縁の弓矢には
病気や災害を成敗するという意味が込められています。

「犬」と「松」の文様は、忠臣蔵ゆかりの寺社である
大石神社と花岳寺に由来すると言われています。

菊花十字に花蝶文・縁宝尽くし文

菊花十字に花蝶文・縁宝尽くし文

 

菊花文様には、不老長寿や無病息災の意味があり 

縁起のよい吉祥文様として古くから親しまれています。

 

その菊花十字を囲む色とりどりの梅の花 

生命力や忍耐力、子孫繁栄の意味が込められており 

新春を代表する文様です。

 

花の香りに引き寄せられた美しい蝶たち 

青虫からサナギへ、そして蝶へと姿を変えることから 

不死や立身出世の意味が込められています。 

 

また産卵期には仲の良い姿を見せることから 

夫婦円満の意味も込められています。

 

縁に描かれているおめでたい文様は宝尽くしです。 

打ち出の小槌を振ると宝物が泉のように沸いてきます。 

とても縁起のよい文様で
開運招福や富貴繁栄の意味があります。 

 

福を呼び寄せ、人々の笑顔も運んできてほしい 

そんな願いが込められた絨毯です。 

赤穂緞通

団雲文・縁竜文に珠文


生まれては消えていく空の雲
雲は色や形が様々に変化していくため
何かが起こる”兆し”を伝えるものとして
古くから人々の関心を集めてきました。

雲は神や龍が住む場所とも伝えられています。
超常的な力と結びつけられた雲は
これから起こる吉事や幸運の知らせと
信じられるようになりました。

そのため雲はおめでたい文様として
古くから使われてきた経緯があります。

大空に漂う雲の姿から
悠々自適で豊かな暮らしを願い
また、繰り返し沸き立つその様子から
輪廻転生への思いも込められています。

団雲文を取り囲む竜は
大地と水の神として知られていますが
天に昇るその雄大な姿から
出世や飛躍を願う意味が込められています。